連載中 純文学

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これは僕が見た夢の話だ。 言ってみれば唯の作り話。 でも、とても美しい話だから、どうか最後まで聞いてほしい。 僕は満天の星空の下、白百合が咲き乱れる野原で目を覚ました。あたりは甘ったるい花の匂いが充満している。虫は元気に鳴いているが、周りには人っ子一人いない。 僕は野原に寝転び、しばらく星を眺めていた。星座なんかわからないから、ただ眺めてるだけ。
どどりあ
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「俺が食わせてやってるんだよ!お前が家で楽してる間も、俺は汗水垂らして働いてんの!」 「はァ!?だからって浮気して良いわけ?ふざけんな!」 「だからッ、あれは浮気じゃないんだよ!遊びだって何回も言ってんだろ!!お前だって俺が居ない間、家事もしねえでパチンコ打ってんだろ! バレてないと思ってんのか!?」 「それ、はッ……べ、別に良いでしょパチンコくらい!ストレス発散してるだけで誰にも迷惑掛けてないし――」 激しい夫婦喧嘩の隅っこで、猫の人形を手に持った少女が一人、冷めた瞳で罵声の応酬を見つめていた。 少女の名前は朝比奈ルナ。月と書いてルナと読む、少し変わった名前の少女だ。ルナが見つめる先で、何度目か分からない喧嘩は、母の逃亡で幕が降りた。 父はルナに目を向けることさえせず、酒を呑み干しては布団でいびきを掻いている。 それを見つめたルナは呟いた。 「……そうだ。星を捕まえに行こう」
朔望 月
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 それは、実家に里帰りしていた、春の日のことだった。  田舎の決して大きくはないアウトレットスーパーセンター。 「みーみーみー」  そこのペットコーナーで仔猫の鳴き声がした。  まだ幼いと思われる、小さな小さな仔猫の鳴き声。 ━━━おかしい、ここでは猫はあつかっていないはず━━━  鳴き声のするほうに人のいないレジ裏を見つけ、そっとのぞいた。  そこには可愛らしい3匹のさばトラの仔猫がいた。
Maromiru
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ハルカ
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