Retoom ! 【離島編】

Kの言葉が終わると、ヘリコプターから俺たちは投げ出され、海に落ちた。沈んでいく体を必死で押し上げ、岸にたどり着いた俺は、ふと周りを見回す。岸辺には、見知らぬ男女がぐったりと倒れていた。彼らも、このデスゲームに参加させられた人たちなのだろうか。
次の瞬間、背後から聞こえてきた銃声に、俺は悲鳴をあげた。あわてて周囲を見回すと、見知らぬ男が、倒れた女性のバッグから何かを取り出していた。女性はもう息を引き取っていた。俺は、男を追いかけることに決めた。彼をつかまえ、何が起きているのかを問い詰めようと思った。しかし、逆に彼に銃を向けられてしまった。
「お前も、俺と同じく参加者か?」
男はそう問いかけ、俺に向かって銃口を向けた。このままでは、撃たれてしまう。必死に説得すると、やっと男は銃を下ろした。彼の名前は、篠田だった。俺たちは、協力して生き残ることを決めた。
だが、この島には、俺たち以外にも多くの参加者がいる。俺たちの命が、果たしていつ、どこで奪われるのか分からない。

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襲撃

篠田と俺は、共同生活を送ることにした。彼は、普段は会社員で、夜はオンラインゲームをプレイしているという人物だ。俺自身も、引きこもりゲーマーだった。だから、この島で生き残るための知識はある程度あった。しかし、これが現実になると、いざという時の判断力が鈍る。特に、死を目の前にした瞬間は、何も考えられなくなってしまう。そんな状況に陥ったのは、島の奥地でのことだった。
俺たちは、食料を探しに出かけた。しかし、途中で、突然、何者かに襲われた。篠田は、すぐに銃を取り出して応戦したが、相手は何者だか分からない。何とか撃退すると、俺たちは逃げ帰った。その夜、火を焚いていたら、島の奥地にいた参加者たちが集まってきた。彼らによると、あの襲撃は、島の組織によるものだという。彼らは、何度もこのデスゲームに参加していて、その中でも最も過酷なものだと言っていた。
俺たちは、彼らから情報を得ることができた。それによると、この島には、限られた数の生存者しか許されていないらしい。そして、その生存者たちは、この島での生活を謳歌できるという。俺たちは、彼らと協力して生き残ることにした。だが、この島には、組織が何かを企んでいるようだ。それが何なのかは分からないが、俺たちは、彼らの目を盗んで、島の真相を探り始めることにした。

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監視

俺たちは、島の中心にある施設に潜入した。そこには、何人もの人間が監視カメラの前に座っていた。そして、そこで彼らは、この島での生活を見守っているらしい。俺たちは、その映像を見ることができた。それは、生存者たちが一人ずつ脱落していく様子だった。そして、脱落した人間は、何者かによって処刑されるのだという。俺たちは、その恐怖に打ち勝つために、互いに励まし合った。
しかし、島の組織は、俺たちが施設に侵入していることに気づいていた。俺たちは、警戒を怠っていたため、すぐに見つかってしまった。そして、俺たちは、島の組織に捕まってしまった。島の組織のリーダーであるKから、次のような言葉がかけられた。
『君たちは、ここまで来ることができた。だが、私たちは、君たちを見張っている。一歩でも間違えれば、命はない。』
Kは、俺たちに新たな課題を与えた。それは、島の中にある3つの機器を破壊することだった。もし、それが成功した場合、生存者たちは、島から脱出することができるという。だが、失敗した場合、生存者たちは、処刑されてしまう。俺たちは、慎重に計画を練り、次のステップに進むことにした。

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協力

俺たちは、Kが指示した3つの機器を破壊するために、小さなグループに分かれた。俺は、一人で1つ目の機器を破壊することになった。その機器は、島の東側に位置していた。俺は、静かに近づいていき、周囲を確認した。機器のそばには、警備員が1人立っていた。俺は、彼を倒すために、銃を取り出した。だが、そのとき、何者かが俺の後ろから声をかけた。
「そこに立って動くな」
俺は振り向いて、見知らぬ男に向かって銃を突きつけた。男は、警備員を素早く倒して、俺に近づいてきた。
「君たちは、脱出するつもりなのか?」と男が尋ねた。
「そうだ。君は?」と俺が答えた。
「俺は、この島で謎の組織に捕まっている生存者の一人だ。俺たちは、脱出する方法を探していた。一緒に協力して脱出しよう。」と男が提案した。
俺たちは、互いの目的が一致していることを確認し、2つ目の機器を破壊するために、共に行動することに決めた。

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脱出

男と共に、2つ目の機器を破壊するために、俺たちは島の北側に向かった。途中で、何度も警備員と遭遇したが、俺たちはうまくかわしながら進んでいった。そして、2つ目の機器に到着したとき、そこには既に他の生存者たちが待ち構えていた。
「俺たちも、脱出するためにここまで来たんだ。一緒に協力しよう。」と生存者たちが言った。
俺たちは、すぐに協力して機器を破壊した。だが、そのとき、警備員たちが俺たちを発見してしまった。俺たちは、一斉射撃を受けながら、銃撃戦を繰り広げた。俺たちは、一時的には勝利したが、島の組織は、俺たちを許さなかった。そして、俺たちは、すぐに逃げなければならない状況に追い込まれた。
俺たちは、急いで3つ目の機器を破壊するために、南側に向かった。だが、途中で、Kと彼の手下たちに遭遇してしまった。Kは、俺たちに向かって銃を突きつけ、次のように言った。
「君たちは、勇敢だった。だが、もう時間がない。ここで終わりだ。」
Kは、俺たちを処刑しようとしたが、そこに現れたのは、島の中を逃げ回っていた生存者たちだった。彼らは、俺たちを助けるために、勇敢にKと戦った。俺たちは、その機に乗って、島を脱出することができた。
だが、脱出後も、俺たちはKとその組織について調べ続けた。そして、俺たちは、彼らが地球上に存在する他の島にも同じような施設を持っていることを発見した。俺たちは、その施設を破壊するために、新たな冒険に旅立った。

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喪失

生存者たちと一緒に次の島に向かうため、俺たちは船を探すことにした。しかし、島の周囲を取り囲むように船を待ち受けていたKとその手下たちが、俺たちを発見し、再び銃撃戦が始まった。しかし、今回は生存者たちが数で勝ることができ、Kたちは敗北を喫した。
船を見つけた俺たちは、生存者たちと共に島を出発し、新たな島に向かった。その島に到着すると、施設を見つけ、慎重に潜入した。しかし、施設内で待ち受けていたのは、驚くべき光景だった。
そこには、Kと同じ姿の男が多数存在し、彼らは機械に改造されていた。彼らは、人間としての心を持たず、ただ命令に従っているだけだった。俺たちは、彼らを倒すことができたが、その光景は、俺たちに強いショックを与えた。
この経験から、俺たちは、人間としての自由と倫理がどれほど重要であるかを再認識した。そして、俺たちは、この施設を破壊するために、最後の戦いに臨んだ。結果として、俺たちは勝利を収め、島の組織を壊滅させることができた。
しかし、この冒険で失ったものもあった。俺たちは、仲間や家族を失い、心に深い傷を負った。だが、それでも、俺たちは、人間としての尊厳を守るため、戦い続けることを決意した。

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終結

島を脱出した生存者たちは、一度故郷に帰り、島での出来事を報告した。報告は、多くの人々を驚かせ、島での組織が何らかの手段で人々を支配していたことを明らかにした。しかし、誰もが、Kとその手下たちが人々を操っていたとは予想していなかった。

生存者たちは、Kたちによって改造された人々に対する支援を続けた。彼らは、心を取り戻すための治療を受け、社会に復帰するための支援を受けた。生存者たちは、人々を救うために、新たな組織を立ち上げ、人々の安全を確保するために活動を続けた。

その後、生存者たちは、島での出来事を公表し、政府に対して適切な措置を講じるよう求めた。政府は、事件を調査し、Kとその手下たちを逮捕した。そして、事件を起こした組織を摘発するために、捜査を続けた。

生存者たちは、この冒険で得た教訓を忘れず、人々の自由と倫理を守るために、活動を続けた。彼らは、島での出来事を風化させないために、教育活動や啓発活動を行い、人々を啓発し続けた。

この冒険は、生存者たちにとって、心に深い傷を残すものだった。しかし、彼らは、この経験から多くのことを学び、社会に貢献することを決意した。そして、彼らは、この経験を忘れず、人々を守るために、闘い続けたのだった。

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