ハルと僕

「ねぇこれ見て。かわいいよね。」
 笑顔で僕の前に小さな花をみせる。僕も笑い返しながら花を受け取る。どこにでもある小さな花だがいつもと違って見えた。
「ハルは卒業したらどうするの。」
「え、私?私は進学するつもり。ケンは?」
「僕は、」
突然聞かれた言葉に驚いて一瞬答えられなかった。いや、答えをすぐに用意できていなかった。僕たちは数ヶ月後にはそれぞれ道を選んで卒業していく。もう決めていなきゃいけない。
「僕も進学する…かな…。」
答えは一応見つかったが僕の中では何かが残る。
「まぁ、焦らなくてもいいじゃん。」
ハルは突然優しい口調で言う。そんな言い方しないで。ハルが僕を置いていくみたいじゃん。

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