魔法戦記 グリムサーガ
グリム暦2800年、グリム歴2800年前に八神たち一神ずつが創造主となり、八つのグリム世界を統治する世界が生まれた……
この物語はその誕生から2800年経った世界から物語が始まる──
◇
とあるグリム大星雲内
二人の創造主が話をしていた
「ゼウス、我が分け与えたグリム星雲は守れておるのか?」
「なんとか守れていますよ」
「そうか……」
二人が話をしているようだ
「お父様こそ問題等は起きていらっしゃ……」
「起きておらん」
「そうですか」
どうやらゼウスというものが父上らしきもののところに里帰りしていたようだ
「我の後釜として早く全てお前に統治して貰いたいと思っておるのでな」
「大丈夫ですよお父様、もう一人前でも……」
「ならぬ、お前は全知全能の神の称号を貰っておるのだからそれに見合う創造主にならねばならんのだ」
「しかし、神器ケラウノスも有りますし、悪事を働こうものが居たり等すればケラウノスを使って雷霆でも……」
「ならぬ、貴様の創造主という役割はお遊びでは無いのだぞ、そもそも神器はそういったことに使わぬ」
「……とりあえずわかったよお父様」
「ならよい」
ゼウスが吐き捨てたように放った言葉で一応の会話の終了を迎えた
「では我は他星雲巡回に行ってくる」
「わかりました、気を付けてくださいお父様」
「わかっておる、お前の子供の頃のホームベースなんだから我が戻ってくるまでゆっくりしておけ」
その後のゼウスの会話を聞かずに父上らしきものは移動していった
「全く……、お父様はいつも私を子供扱いするんだから……」
ゼウスが移動していった方向を向きながらポツリと呟いた
「我の命が終わるのも近いだろうから早くゼウスには一人前になって貰わねばならんからの」
父上らしきものが移動しながら呟き
「そうして一人前になったらこの我を止められるくらいには成長して貰わんと……な」
呟きながら竜魂のようなものを出現させた
「出でよ破滅龍ラグナロク、ノア星雲を壊滅させよ」
そうして唱えた直後、巨大時計のようなものが出現し、そこから闇のオーラを纒いし大龍が二体出現した
そしてノア星雲のある方向へ大龍が前進していった
それを見届け、
「我が子はこの災厄を産み出す我を止められるのだろうか……」
小さく呟き
「さて……、ここから一番近い星雲は……、アリス星雲か……、いろいろアリス側が深い傷を抱いてるからあんまり関わりたくないがな……、行くか……」
そうしてまた移動した……が、
「やっちまった、こっちの方角じゃなかったわ、全くの反対だったな、また間違えてしまった……」
と、体を翻し移動し始めた
◇
その数分後、創造主ノアが統治するノア星雲のひとつの『アクアオーラ星』に大龍が襲来した……
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