風俗嬢に俺は本気で恋をした。

池袋の薄汚い雑居ビルが立ち並ぶ中、今日も俺は財布と相談をしながらスマホでデリヘルサイトをスクロールしていた。

財布の中には15,000円。ここでデリヘルにお金を使えば月末までの10日間を3000円で過ごすことになる。

しかし、男は欲望に負けた。

「はい!いらっしゃーい!予約はされてますか?」

「いえ…」

「今だったらどの子でもいけますよー!どうしますか?」

「ミ…ミサキちゃんで…」

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「ミサキちゃんですね!ありがとうございます!何分コースにしますか?」

「…60分で」

軽快なノリの店員との温度感を感じながらも男は興奮を隠せずに股間を熱くした。

受付を済ませると、歩いて5分程の古いホテルにチェックイン。

エレベーターに乗ろうとすると、50代くらいのサラリーマンと大きく胸を露出した派手目な若い女が一緒に出てきた。

都内のホテルではよくある光景だ。

男の興奮が高まる。

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203号室のカギを開けて暗い1ルームの部屋に入り、明かりをつけた。

ダブルベットの前には液晶テレビと小さな冷蔵庫が一つ。

男はベットに座り、一息ついてペットボトルのお茶を一口飲んだ。

「もうこれで何度風俗に行ってるのだろうか…」

後悔するとは分かっていながらも、性欲という名の麻薬にいつも依存している状態であった。

「もう…これで最後にしよう…」

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これで最後にしよう…がどうしても長続きしないのだ。例えば二郎のラーメンは一度食べたら当分は食べなくていい。でも、しばらく経つと、無性に食べたくなってしまう。

風俗にも似たようなものがある。
本能に訴えてくる幸福感があるのだ。

でも、二郎は胃袋にキツいが財布に優しい。風俗は射幸心を得られるが、財布にキツい。

惰性で続けると、生活が厳しくなるばかり。
これっきりにしよう。平坦な心持ちで嬢を待つ。

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